三鷹市立アニメーション美術館の2008年度企画展示

紹介する絵画は、縦横を40%に縮小し子どもサイズにして展示。壁一面に展示する絵画を一覧すると、16世紀ルネッサンス時代から19世紀初頭の自然主義に至るフランス絵画の変遷を理解することができます。

また一方で、ルーヴルは12世紀末に城砦として建てられ、後に宮殿へ、そして美術館にと変わっていきました。発掘された城砦跡は現在も地下展示室で見ることができますが、ルーヴルは度々破壊されたり、放棄されたりしており、その歴史はけっして輝かしいものだけではありません。こうしたルーヴルの歴史の「光と影」をも立体造形物で見せます。

これらの難しいテーマに挑戦したのは、映画界で活躍する美術監督種田陽平氏と「ゲド戦記」の監督宮崎吾朗。ふたつの才能の出会いが、巨大な「ルーヴル」をいかに表現したのか、最大の見所といって良いでしょう。