また根も葉もない嘘をついてみよう

「ペットボトルの蓋を集めて、刑務所に電気椅子を送ろう!」という運動があり、よく純真な子供達がペットボトルの蓋を集めているのを見かける。そのたびに「ああ、なんて無駄なことを」と思うのだが、一所懸命に取り組んでいる子供達に向かって「君達がやっていることには意味がない」などと諭す勇気がない。
そこで、なぜこの運動が無駄なのかをこの場でこっそりと書いておくことにしよう。

  1. ペットボトルの蓋だけを集めるのは非効率であり、資源の再利用という観点からはペットボトル本体と一緒に回収*1したほうが効果が大きい。
  2. ペットボトルの蓋を使って電気椅子を作っても、電導性の観点から問題が大きい。また、高圧電流を流すと溶けてしまうという難点もある。
  3. そもそも日本では死刑に電気椅子を使わないので、刑務所に送っても使い道がない。

もし、あなたの知り合いがこの運動に関わっている/関わろうとしているなら、どうか思いとどまるように説得していただきたい。

*1:ただし、本体と蓋は通常別素材なので、分別することに意味がないわけではない。