ソース焼うどん

見出しでは「鳩ヶ谷」だが、本文中では「鳩ケ谷」となっているのが気になった。そういう表記の仕方もあるのだろうか?
それはさておき。
地域独特の料理を全国にアピールして地域振興を目指すのが最近のはやりだが、かつめしと明石焼きでも指摘したとおり、料理はレシピと材料さえあれば基本的にはどこでも作れる。地域の食文化の中で歴史を積み重ね、伝統をはぐくんできた料理の場合ならともかく、地域のまちおこし事業の一環として創作された料理に果たしてどの程度の効果があるのか疑問だ。
鳩ヶ谷の「ソース焼うどん」に関していえば、もともと焼きうどんはことさら「ソース」と冠さなくてもソース味が主流なのだから、創作料理としての独自性にも疑問がある。また、物語性のなさも気になるところだ。参考のため、焼きうどん発祥の地と言われる*1小倉の物語と比較してみよう。

1945年の終戦直後、小倉市(現・北九州市小倉北区)の「だるま堂」の店主が、関西で流行りのソース焼きそばを作ろうと思った。しかし、物資不足の折で中華のそば玉が手に入らず、代わりに干しうどんを湯がいてこれを焼いて出したところ大好評だった、というのが焼きうどんの始まりと言われる。だるま堂の店主は2005年に亡くなったが、一緒に店で焼いていた店主の妻は60年以上たった今(2006年現在)でも健在で、当時と同じように干しうどんを使い焼きうどんを作り続けている。 現在、北九州市ではJR小倉駅から旦過周辺にかけて焼きうどんを食べられる店が10店舗以上ある。

○6月26日(木)に、ブルドックソース(株)の高須商品企画部長が来庁され、地産の材料を生かした焼きそば、焼きうどん向けのソースを新商品として開発したいとの報告がありました。

 本年2月に、池田社長が来庁された際、地元との「縁」を大切にして鳩ヶ谷の振興に役に立てればと提案された経緯があり、これまで商工会青年部と一緒になって煮詰めてきたところです。

 今後、味付けなど工夫していただき、鳩ヶ谷産ソースをブランド化していただきたいと期待をしているところです。

 先日、県農林部などにお話したところ大変興味を持たれ、今後、全面的に協力していきたいとの手応えのある返事をいただきました。

 今、B級グルメブームです。「ソース」という身近で手軽な素材で地域の名がブランド化し、高まることを期待しています。

ちなみにブルドックソースのウェブサイトにはご当地グルメのコーナーがある。今のところ、紹介されている「ご当地グルメ」は次の5つ。

いずれ、このリストに「鳩ヶ谷焼うどん」も加わるのだろう。

*1:本当かどうかは知らない。