一迅社文庫2008年11月刊行全3冊の感想

はじめに

創刊当時は「何が出てくるかわからない」というびっくり箱のような雰囲気のあった一迅社文庫も半年を過ぎ、さすがに当初のような期待感はほとんどなくなり、冷静になってみれば他レーベルと同じく「いいものもある、悪いものもある」という状態なので、もうコンプリートするのも辛くなってきたところだが、今回はまあいちおう読み切ったので、投げやりな感想文を書いてお茶を濁すことにする。

死神のキョウ2

死神のキョウ (2) (一迅社文庫 か 1-2)

死神のキョウ (2) (一迅社文庫 か 1-2)

前巻に引き続き、安定した職人芸で読者を楽しませてくれる。特に論評する必要もない。ただ読んで、「ああ面白かった」と言って幸せな気持ちで本を閉じれば十分だ。

羽矢美さんの縁結び

羽矢美さんの縁結び (一迅社文庫 ふ 1-1)

羽矢美さんの縁結び (一迅社文庫 ふ 1-1)

ある意味『死神のキョウ』と対極に位置する作品。文章にも癖があるし、ヒロインのキャラもアクが強い。他方、プロットには驚くほど起伏がない。中盤の仕掛けがなければ全篇読み通せなかったかもしれない。

なにいろアスタリスク

なにいろアスタリスク! (一迅社文庫 さ 1-1)

なにいろアスタリスク! (一迅社文庫 さ 1-1)

作者の本職は声優で、小説家としてはこれがデビュー作だということなので、どんなのが出てくるかと興味津々だったが、実際に読んでみると意外と面白かった。一昔前の少女マンガみたいな話で新鮮だったせいかもしれない。

おわりに

あ、何も思い浮かばない。
よって、これでおしまい。