阿久根市教育委員会には教育委員が2人しかいなくなる

新幹線とストロー現象ブクマコメントで阿久根の政治状況がすごいことになっているらしいと教えられたので、ざざっと検索して調べてみた。

鹿児島県阿久根市竹原信一市長は9日、元同県三島村教育長の長深田(ながふかた)悟氏(56)を教育長含みの教育委員とする人事案が同日の市議会で不同意となったのを受け、長深田氏を10日付で市教育委員会の教育総務課長として採用することを決めた。実質的に教育長を代行するという。

【略】

今回も市議会は賛成少数で不同意とした。このため竹原市長は、同市の職員任用規則で課長職以上は選考で行える規則に基づき、長深田氏の課長採用を決めた。竹原市長は「これ以上、教育行政を停滞させられず、苦肉の策。市民にも理解してもらえる」と話した。

長深田氏が教育委員に就任する人事案を市議会が不同意としたことから、竹原市長は不在の教育長代行として採用していた。下園さんは取材に対し、「教育委員会に乱暴な人事はなじまない。私の後任の人事が、市長と議会が歩み寄るきっかけになれば」と辞職の理由を説明した。下園さんの辞職に竹原市長は「そうですか、としか言いようがない」と淡々と話した。

同市の教育委員会の定員は5人で、竹原市長の就任後、10月までに任期満了で2人が退任した。竹原市長が後任の人事案を議会に3回提案したが、いずれも不同意とされ、空席となったまま。10日の定例教育委員会で下園さんが辞職を申し出、今月末での辞職が決まったため、教育委員が2人という異例の事態になる。

阿久根市に10日付で新規採用され、教育長職務代理者を兼務する市教委教育総務課長の長深田悟氏(56)が、西之表市安納の保育園長を現在も続け兼業状態であることが11日分かった。地方公務員法地公法)は特別な場合を除き、公務員の兼業を禁止している。長深田氏は南日本新聞の取材に、「手順としては問題があると思うが兼業ではない。12日に種子島に戻り、9日付の辞職届を出す」と説明した。

保育園は社会福祉法人「安納双葉福祉会」が運営する安納双葉保育園。会には長深田氏を含む理事6人と監事1人が出席。長深田氏から9日付にさかのぼった辞職願が提出された。しかし、同法人には「辞職する際は少なくとも2週間以上前に理事長に辞職願を提出しなければならない」という規約があり、「特別扱いはできない」との意見が多数を占め、辞表は12日付で受理。2週間後の26日までは、長深田氏が園長を務める。

ほかにも市長のボーナス関係の記事もあったが、とりあえず教育委員会人事関係の記事だけ紹介することにした。
いちばん上の記事で言及されている「職員任用規則」というのは阿久根市職員の任用に関する規則のことだろう。その第4条第1号により、課長以上の職の場合は試験なしで採用することができるようになっている。
ただ、よく知らないのだが、阿久根市教育委員会事務局教育総務課長の任命権者は阿久根市長ではなく阿久根市教育委員会ではないのか? 市長の人事に反発して教育委員を辞職するくらいなら採用しなければいいんじゃないか、というのは素人考えだろうか? それとも阿久根市では教育委員会事務局職員の任命権も市長にあるのか???
もうひとつよくわからないのが、教育長代行の件。阿久根市教育長の職務代行者の指定に関する規則によれば、教育長職務代行者は教育委員会が指名することになっている。教育委員会の頭越しに市長が勝手に職務代行者を決めることもできないはずだが……。

教育長の空席が続いている阿久根市で教育長の職務代行者に前の三島村教育長の長深田悟さんがきょう就任し、実質的に教育長としての仕事を始めましたが、議会から反発があがっています。阿久根市竹原信一市長は、教育長を前提にした教育委員に前の三島村教育長の長深田悟さんをあてる人事案を議会に2回提案しましたが、いずれも否決されています。しかし、竹原市長は長深田さんが適任者だとしてきょう付けで職員として採用し、教育総務課長として教育長の職務代行者となる辞令の交付を行いました。長深田さんは、さっそく教育長席に座り、引継ぎを受けていました。この人事について、阿久根市議会は、議会が拒否した人物が教育長代行に就任することに強く反発しています。この人事の問題は、17日からの議会一般質問で、取り上げられることになるということです。

これをみると、市長が直接辞令を交付したようだ。何が何だか全くわからない。

おまけ
長深田悟 -ザ・選挙/立候補者情報-