一迅社文庫2009年1月刊行全3冊の感想
はじめに
えっと、時間がないので前置きはパス。
月色プラットホーム
- 作者: 水口敬文,松崎豊
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2009/01/20
- メディア: 文庫
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鉄道ネタはともあれ、幼なじみと幽霊列車の車掌のダブルヒロインのどちらに主人公が転ぶのかが中盤すぎてもわからないところが面白かった。直接の続篇は出ないと思うが、脇役の視点の番外篇などがあれば読んでみたいという気になった。
エクスチェンジ!
- 作者: 鯨晴久,MALINO
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2008/12/20
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あとがきでは続篇があるようなことを書いてあるが、あまり読みたいとは思わない。いろいろな意味で不満の残る1冊だった。
魔王と踊れ! Legend of the Lord of Lords
魔王と踊れ! Legend of the Lord of Lords (一迅社文庫 う 2-1)
- 作者: 梅村崇,catwalk,神奈月昇,okiura
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2009/01/20
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そういうわけで意外と楽しめたのだが、でもやっぱりこの人にはもう一度オリジナル作品を書いてもらいたいと思う。『輪舞曲都市 Ronde‐City』からそろそろ7年も経つ*3のだから。
おわりに
折り込みチラシでは2月の新刊として3タイトルが予告されているが、そのうち『ゴースト・ライト』(森野一角*4)は延期になったようで、公式サイトではかわりに『ようこそ青春世界へ!』(淺沼広太)が今月の新刊予定に入っている。まだまだ生産体制が安定していないことがわかる。
今のところ月3冊刊行体制は崩れていないが、この分だと刊行点数が増えるのはしばらく先になりそうだ。
前月までの感想文
*1:74ページ10行目で「嬉しかった」のは冬馬だが会話文を挟んで2行あとで「ふたりのやりとりを視界に捕らえ」ているのは明菜で、ここで視点が転換している。最初すぐに気づかず、その次の行で「脇腹をつつかれた」のも冬馬だと思って読んでしまい、戸惑った。
*2:20ページ5行目で、冬馬には何の予備知識もないはずの明菜のフルネームが出てくる。その前に登場した澪は、会話で名前を呼ばれたあと地の文で「澪と呼ばれた女」と書かれており、きちんと段階を踏んでいるのに、なぜヒロインの明菜をぞんざいに扱ったのか不思議だ。プロローグで既出だから、ということなのかもしれないが、時間的順序を考えると疑問が残る。
*3:その後、2007年に短篇「月のない夜に」を雑誌に発表していているが、たぶんほかにオリジナル作品はなかったはず。チェック漏れがあったらごめん。
*4:どうでもいいが、森野一角がスーパーダッシュ文庫の『帰宅部!』シリーズの作者だとつい最近知って物凄くびっくりした。