輝け! 第1回ライトノベル積読杯

企画説明

本企画は、「はてなキーワード機能とは全く関係なく、ライトノベル論壇に入っているかどうか微妙な管理人が積ん読状態のライトノベルについて語る」ものです。
企画名の逐語解説

輝け!
英語だと「Shine!」るこの言葉を水に見せると綺麗な結晶ができます。ただし、英語のわからない水はローマ字読みしてしまうので、ぐずぐずに崩れた結晶になります。
第1回
最初だから第1回です。簡単ですね。もちろん、第1回があるからといって第2回があるとは限りません。タイトルに「1」がついていても、2巻が出ずに打ち切りになってしまうラノベがあるのと同じことです。
ライトノベル
本当はラノベレーベルから出ている小説だけを指すのですが、今回は1タイトルだけ非ラノベレーベルが混じっています。
積読
ふだんは「積ん読」と書くことにしているのですが、この企画名に限り「積読」にしました。ライトノベル積読会の影響です。
さかずきのことですが、そんなものはありません。「盃」と書くと少しイメージが変わりますね。

概要

本企画は「新規作品部門」と「既存作品部門」に分けて実施します。

新規積読部門
発売時期に拘わらず、2009年1月1日以降に買って積んだ本
既存積読部門
20008年12月31日以前に買って積んだ本

上記2部門を設定し、両部門3作品ずつ投票します。5作品にしないのは面倒だからで、やろうと思えば両部門とも10作品以上投票できます

投票結果−新規積読部門−

1

有名どころのライトノベルの1巻だけ読んでみるテストのために買ったが、100ページほど読んだところで一迅社文庫の1月の新刊が出たので、当初の予定どおり打ち切り。
でも、お話としては面白そうなので、そのうち1巻だけでも読むつもり。そのうち、な!

2

去年のコミケ会場で、昔の先輩にいきなり「森田季節を読め!」と言われたので買った。なんでも、その先輩の知り合いだそうで。先輩自身は特にラノベをよく読んでいる人ではないので、ちょっと不安に思い、たまたま近場にいたこの人この人に聞いたら、両氏ともかなり高い評価だったので、まあ間違いないだろうと思って買うだけ買った。そのうち読む。そのうち、な!

3

十三番目のアリス (電撃文庫)

十三番目のアリス (電撃文庫)

十三番目のアリス〈2〉 (電撃文庫)

十三番目のアリス〈2〉 (電撃文庫)

十三番目のアリス〈3〉 (電撃文庫)

十三番目のアリス〈3〉 (電撃文庫)

十三番目のアリス〈4〉 (電撃文庫)

十三番目のアリス〈4〉 (電撃文庫)

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 』と『名探偵失格な彼女』を読んで作風の違いにびっくりし、伏見つかさのほかの作品も読んでみたいと思って買ってきた。そのうち読む。そのうち、な!

投票結果−既存積読部門−

1

去年、『スレイヤーズ!』の新装版が毎月3冊出たとき、その第1回配本分を買った。歴史的名作と言われている作品はいちおう読んでみようという動機からだ。
でもって、1巻を読んだとき

今回の新装版は毎月3冊ずつ出るそうで、今月は4巻から6巻まで出ることになっている。早売りしているところでは、もう店頭に並んでいるだろう。続けて買うかどうかは未定だが、とりあえず先月買った3巻までは読んでおくことにしようと思う。

と書いたのだが、未だに2巻に手を付けていない。これで第2回配本以降も買っていたらえらいことになるところだった。
この教訓から、まとめ買いはもう決してやらないと堅く心に誓ったのだが、その誓いが脆くも崩れ去っているのは「新規積読部門」をみておわかりの通り。

2

6巻までは読んだんだ、6巻までは。でも7巻が出た頃に読書意欲が猛烈に低下してしまい、油断しているうちに3巻分溜まってしまった。幸い9巻で完結したので3冊積ん読で済んでいるが、その後、性懲りもなく『薔薇色にチェリースカ』も買ってしまった。これも当然のごとく積ん読になったので2巻以降は買っていない。

3

ネコソギラジカル (上) 十三階段 (講談社ノベルス)

ネコソギラジカル (上) 十三階段 (講談社ノベルス)

ネコソギラジカル (中) 赤き征裁VS.橙なる種 (講談社ノベルス)

ネコソギラジカル (中) 赤き征裁VS.橙なる種 (講談社ノベルス)

ネコソギラジカル(下)青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)

ネコソギラジカル(下)青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)

今ではあまりピンと来ないかもしれないが、西尾維新がデビューした頃は「ポスト新本格推理のミステリ作家」というようなイメージで捉えられていた。講談社ノベルスがややラノベ寄りになった最初の頃で、まだ一般ラノベ読者はほとんど読んでいなかった。
これもまた今ではピンと来ないかもしれないが、当時はネット上でミステリ系サイトの活動が盛んで、ちょうど今のラノベサイトと同じようにサイト間の交流も活発に行われていた。今となっては伝説のミステリ系サイト「ペインキラーRD」をはじめ、多くのミステリ系サイト管理人がこぞって西尾維新を読み、ミステリとしての出来映えを論じ合った。
それから何年かが過ぎ、「ペインキラーRD」は閉鎖して影も形もなくなり、その他多くのミステリ系サイトも更新停止したり、停滞したり、ミクシィに移行したりして、一時期の賑わいが嘘のように静まりかえっていった。もちろん、今でもミステリ読みが運営している読書感想文主体のサイトは数多く存在するけれど、もはや往時のような濃密な横の繋がりはない。ミステリ系サイトの黄昏と反比例するかのように西尾維新は人気作家になっていったが、その主要な支持者がミステリマニアではないのは周知のとおり。
最初に読み始めた頃に、頭の中に「西尾維新の小説はちょっと変わった世界を舞台にしたミステリ」とインプットされてしまっていたので、どんどんミステリ色が薄まっていく作風の変化についていくのがしんどくなってきて、結局追いかけるのをやめてしまったのだが、それでも戯言シリーズ完結作くらいは読んでおこうと思って買うには買った。そして今も積んでいる。

おわりに

「輝け! 第1回ライトノベル積読杯」はこれにて終了です。言うまでもありませんが、この企画はライトノベルのよしあしを客観的に調査して権威づけすることに意義があるのではないので、オビに「第1回ライトノベル積読杯受賞!」などと書くのは自重してください。どうか、どうか、よろしくお願いします。