花粉症とじゃばらと「日本食品科学工学学会」

「じゃばら」って知ってました? - ?法令データ検索日誌経由で「じゃばら」で花粉対策! | 北山村応援団*1をみると、次のような記述があった。

平成15年、日本食品科学工学学会にて、和歌山県工業技術センターよりじゃばらの脱顆粒抑制作用【だつかりゅうよくせいさよう】についての発表がありました。

思わず、頭を抱えそうになった。なぜ、そんな気持ちになったのかは、花粉症とじゃばらと「日本食品学会」 - 一本足の蛸を参照されたい。
正しくは、日本食品科学工学会だ。
正しくは、日本食品科学工学会だ。
大事なことかどうかはわからないけれど、間違えやすいことなので2回言いました。

おまけ

岐阜大学医学部の研究結果をみると、

「じゃばら」果汁以外の花粉症あるいは花粉症以外の疾患に対する薬剤で治療中の患者については、プロトコール期間中は薬剤変更を行わないこととした。

と書いてある。最初ざっと流し読みしたとき、対照実験のことを書いているのだと思ったが、それにしては文章がちょっと変なのでよく読んでみると、要するに「臨床試験中は薬の変更はしていないよ」と言っているだけ*2のようだ。
じゃばら果汁の飲用前と飲用後の比較では統計学的に有意な結果が出ているそうだが、それが単に季節の移り変わりにより花粉が少なくなったからではなく、じゃばら果汁のおかげだと結論づけるためには、じゃばら果汁飲用群とじゃばら果汁非飲用群に分けて試験するほうがいい*3のは確かだが、試験参加者が15人では仕方がない。

*1:ほぼ同内容の文章北山村公式サイト内にもある。

*2:誤読していたらごめん。

*3:さらに、「素人にはじゃばら果汁と区別できないが実は全然花粉症には効かないことが既に明らかになっている別の果汁飲用群」があると、偽薬効果を排除できる。