一迅社文庫2009年6月刊行全4冊の感想
はじめに
今回は前置きなし。例によって読んだ順に感想を書く。
白銀のローレシアン2
- 作者: 上原りょう,okiura
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2009/06/20
- メディア: 文庫
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事前に想像していたのに比べると、ラブコメ要素はやや控えめで、戦闘シーンが多かったが、それでもローレシアンのツンデレ描写などはきちんとツボを押さえている。主人公とローレシアンの関係が中途半端なままなので、その点はやや不満だが、それは次巻以降に期待することにしよう。
勇者と探偵のゲーム
- 作者: 大樹連司,鬼頭莫宏
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2009/06/20
- メディア: 文庫
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調べてみると、ガガガ文庫でノベライズを何冊も出している人らしいが、これまでノーチェックだった。一説では、某ニート探偵を車椅子に座らせた人の別名*2だということだが、その説の当否はともかく、少なくとも『勇者と探偵のゲーム』の探偵は車椅子にも安楽椅子にも座っていない。というか、ほとんど出番がない。タイトルでは「勇者」と「探偵」が併記されているが、実際には「勇者のゲーム(探偵つき)」という感じだ。
作中のメインアイディアはチェスタトンやボルヘスに通じるものなので、単に「密室殺人」「連続殺人」という言葉だけ挙げるのではなくて、もうちょっとミステリ的ガジェットを盛り込めば、面白いミステロイドになったのではないかと思うのだが……。
交錯都市―クロスシティ―
- 作者: 黒史郎,ニリツ
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2009/06/20
- メディア: 文庫
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ライトノベルの主流にはなり得ないジャンルだし、コンスタントに出し続けるのは商業的に難しいのではないかと思うが、一迅社文庫の独自性をアピールするためにも、この系統の作品をこれからも時折は出してもらいたいものだ。
宇宙をかける少女 上巻
- 作者: 瀬尾つかさ,矢立肇,芳住和之
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2009/06/20
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瀬尾つかさの小説を読むのはこれが初めて。ラノサイ界隈ではわりと評判のいい作家のようだが、ノベライズでは評価のしようがない。機会があればオリジナル作品も読んでみたいものだが……さて、その機会があるかどうか。
ところで、どうでもいい話だけど、「つかさ」という名前のライトノベル作家って結構多いような気がしませんか?
おわりに
今回は締めくくりなし。さっさとおしまいにします。