水象

「気象」という言葉があるのだから「水象」があってもおかしくはないのだが、はじめこの字面を見たとき、水牛を連想した。牛の仲間に水牛がいるように、象の仲間に水象がいるなら、それは楽しいことだろう。ついでに気象もいればもっと楽しいに違いない。
大気中を縦横無尽に飛び回る気象。その大きな耳で風に乗り、長い鼻で巧みに舵を取る。気象が空に飛び立つときには大きな台が必要だ。人それを気象台と呼ぶ。
漢字というのは面白いもので、たとえば「像」という字をとってみても、さまざまな連想を繰り広げることができる。もちろん、そのためには「件」の助けを借りるわけだが。