としをとると記憶の混乱がひどくなる

哲学者「1人が死ねば5人が助かる、1人が生きると5人は死ぬ。正しい行いは?」:アルファルファモザイクで、マイケル・サンデルという哲学者を紹介している。この名前には記憶がある。確かこの人の書いた本を一冊読んだことがあったはずだ。ええと……『図書室のドラゴン』だったっけ。あれ? 哲学書らしくないタイトルだな。

図書室のドラゴン (ハヤカワ文庫FT)

図書室のドラゴン (ハヤカワ文庫FT)

……違った。サンデルじゃなくて、カンデルだった。

マイクル・カンデル(Michael Kandel, 1941年 - )は、アメリカのファンタジー作家、SF作家。表記はマイケル・カンデルとも。

ジョージ・ワシントン大学ロシア文学について教鞭をとり、スタニスワフ・レムの翻訳なども手がけた。

カンデルの名は、『マインズ・アイ』で知った。

マインズ・アイ―コンピュータ時代の「心」と「私」〈上〉

マインズ・アイ―コンピュータ時代の「心」と「私」〈上〉

マインズ・アイ―コンピュータ時代の「心」と「私」〈下〉

マインズ・アイ―コンピュータ時代の「心」と「私」〈下〉

これにレムの短篇がいくつか収録されていて、そのうちのどれか*1は、カンデルの英訳からの重訳だったように記憶している。でもって、『マインズ・アイ』を手に取ったのは、その前に読んだ『ゲーデルエッシャー、バッハ』の著者がこの本の編者の一人だったからだ。
ゲーデル,エッシャー,バッハ―あるいは不思議の環

ゲーデル,エッシャー,バッハ―あるいは不思議の環

こうやって記憶を辿っていくと昔のことをどんどん思い出すのだが、その記憶の糸の中にサンデルの名は見当たらない。どうやら記憶違いだったか。
としはとりたくないものです。

*1:全部だったかもしれない。