愛のない愛称もあれば通じない通称もある

富士山から阿波おどり、鬼太郎、縁結びまで――。全国各地の地方空港でユニークな愛称が次々と誕生している。

【略】

今年はブームともいえる状況で、祭りや漫画のキャラクターなどから取った「徳島阿波おどり」(徳島)、「米子鬼太郎」(米子)、「出雲縁結び」(出雲)が誕生。和歌山県南紀白浜を「南紀白浜パンダ」にすべく検討中だ。

【略】

高知龍馬空港では命名した03年度の利用客は167万人だったが、その後、宮崎、沖縄便などが撤退し、09年度は120万人まで減少。高知県の担当者は「愛称は地元の子どもにも浸透している。彼らが大人になった時、今より気軽に空港を利用してもらえるはず」とやや苦しげ。

東京メトロポリタン(首都圏)」として茨城空港を海外に売り込む茨城県の担当者は自戒を込めて言う。「小手先の取り組みでは集客も一過性に終わる。愛称にふさわしい魅力を地域が備える努力が必要だ」

公共施設の名称はそれ自体が公共財だということに、もう少し自覚的であってもいいとおもうんだけど、それは高望みというものでしょうか?