『吾輩は猫である』の著者、ピエール・メナール

これはひどい
あまりのひどさに思わず魚拓をとってしまった。
この記事のどこがどうひどいのか? すぐに説明するが、できればその前にリンク先を読んで考えてみてほしい。
……読みましたか?
では、説明しよう。
この記事の主眼点は、TPP交渉の結果、著作権保護期間が現行の「著作者の死後50年」から「著作者の死後70年」に延長される可能性があるということだ。しかし、夏目漱石は1916年になくなっているのだから、50年が70年に延長されたところで、全く何の影響もない。これまでどおり青空文庫で『吾輩は猫である』をタダで読むことができる。つまり、この記事の見出しが間違っている。
なぜ、このような間違いをしでかしたのか、理由は定かではない。本文で言及されている作家たち、柳田國男吉川英治室生犀星尾崎士郎江戸川乱歩谷崎潤一郎山本周五郎三島由紀夫太宰治堀辰雄のうちの誰かの代表作を挙げておけばよかったのに、よりにもよって夏目漱石とは……。

追記

よその記事の見出しにケチをつけておきながら、自分の記事の見出しを「『吾輩は猫である』の作者、ピエール・メナール」にしてしまったのは何たる不覚! 慌てて修正しました。