身体と衣服

吸血鬼を滅ぼすにはいくつかの方法がある。白木の杭を心臓に打ち込む、銀の弾丸で狙撃する、聖水を振りまく、天日に晒す、アルミホイルにくるんで網で焼く、檜の樽に漬け込んで最低半年以上熟成させる、などなど。どの方法でも、吸血鬼は「ぎゃー」と叫んで絶命する。その時、鼓膜が破れるおそれがあるので、耳栓を使うのが望ましい。または、少し離れたところから、よく訓練された豚に作業を指示してやらせるという手もある。

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2冊の同じ本

「『すたんだっぷ風太くん!』を買うくらいなら、『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』を2冊買う」と言った人がいる。もちろん、この発言はレトリックで、要するに「自分は決して『すたんだっぷ風太くん!』を買わない」という程度の意味に違いないのだが、あえて文字通りの意味に受け止めてみる。

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前向きな話でも鼻につかないこともある

ハヤテのごとく! 2 (少年サンデーコミックス)

ハヤテのごとく! 2 (少年サンデーコミックス)

よく『かってに改蔵』と比較されるマンガだが、方向性はほとんど正反対。
底抜けに明るく、前向きな明るいマンガだ。
ギャグマンガとしてどちらのほうが面白いかときかれたら、徹底的に後ろ向きな『快蔵』に軍配を上げるが、他人にすすめるなら『ハヤテ』のほう。
いいなぁ、こんな雰囲気。

ギュスターヴ・モローの島

兵庫県立美術館-「芸術の館」-【ギュスターヴ・モロー展】
島は関係ない。
モローの絵は、絵はがきなどの複製画だと面白いが、現物を見ると案外耽美ではなく拍子抜けする。なんでだろう? 線の荒さが目につくからだろうか。