普遍性

東京猫の散歩と昼寝:じゃ、そろそろ、まとめに入ろう
本文で提起されている論点も面白いが、コメント欄での議論はもっと面白い。「数学」「論理」を狭義に解して、ニュートン力学相対性理論因果律などを含まないものと考えるなら、それらの普遍妥当性を否定するような事例を見出すのは困難だと思われる。しかし、なぜ、数学や論理は普遍的なのか、という問いに満足な解答を与えた哲学者はまだいない。
ところで、本文は大きくわけて2つの話題から成り立っている。

  1. 生物としての人間の普遍性
  2. 数学や論理の普遍性

コメント欄での議論は後者の話題についてのものだが、「生物としての人間が見出し、築き上げた制度としての数学や論理の普遍性」という観点がみれば、後者は前者の下位問題となるだろう。今のところ、人間以外に数学や論理を操る生物は見つかっていないが、将来、異星人とコンタクトがとれるようになれば、この難問に光がさしてくるかもしれない。