「まんたんブロード」と『マンアライヴ』

ここ数日いろいろといそがしくて大きな書店に行く余裕がなかったのだが、今日やっと遠出して、先月発行の「まんたんブロード」28号を入手することができた。最初に訪れた書店では既に配布終了、次に訪れたアニメイトでももう残っていなくて、3店目でようやく見つけた。危ないところだった。
まんたんブロード」全体の内容については、平和氏のレビューが詳しいので特に付け加えることもないだろうと思うので、「11人のサト」の感想だけ書いておこう。
今回は第6話「Blue sky as if drawn picture」 *1だ。このサブタイトルにあわせて青空が描かれているのだが、残念ながらどう見ても青くない。灰色だ。掲載ページがモノクロなので当然挿絵もモノクロになる。それは仕方がないことだし、これまでの回ではたとえば血の色が黒て表現されていても別に問題はなかったのだが、今回に限ってはカラーであるべきだったと思う。もし「11人のサト」が単行本化されるなら、このイラストだけでもカラーにしてほしいものだ。
続いて、『マンアライヴ (論創海外ミステリ)』について。
チェスタトンの未訳長篇を出版する計画が進んでいるという話を小耳に挟んだのは去年末のことで、それからずっと出版を心待ちにしていたのだが、いざ出てみると、非常に残念な形で話題となってしまった。

とはいえ、原文を読みこなせるほどの語学力があるわけでもなく、読むなら邦訳しか手がないので、今日早速買ってきた。最近、小説を読む気力が全然わかないが、いつまでも積ん読にしておくのももったいないので、なるべく早めに読もうと思う。
しかし……山田悠介の小説は読んだことがないので、似ているかどうかは比較しようがないが、『マンアライヴ』の巻末に併録された2篇の評論を読むと、はるか昔に読んだある文章を思い出した。それは、カーの評論「世界最大のゲーム」だ。あれは凄かった*2

*1:あっ、asが抜けてる

*2:別訳「地上最高のゲーム」はふつうに読めます。念のため。