政治的に正しく言い換えれば「気分に変調のある言葉」

世にもおもしろい狂言 (集英社新書)

世にもおもしろい狂言 (集英社新書)

恥ずかしながら、まだ能も狂言もみたことがない。それどころか、歌舞伎も浄瑠璃浪曲も落語も講談も未経験だ。古典芸能にほとんど関心がないからだ。では、古典でない芸能はどうかといえば、やっぱり関心がない。
自分にとって関心のない分野というのは、逆にいえば意欲次第でこれらか探求を深める無限の可能性がある分野だということでもある。去年の今頃には江戸絵画に全然関心がなかったが、その後何回か優れた作品を鑑賞する機会があり、新鮮な感動を味わうことができた。それと同じような感動がもしかしたら狂言でも得られるかもしれない。そう思うとわくわくしてくる。
ところで、狂言にはよく太郎冠者が出てくるが、この名前*1を見ると、三好達治の雪を連想する。

太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。
次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。
今年は雪が全然降らないなぁ。

*1:ただし「太郎冠者」というのは特定の人物の名前ではない。星新一ショートショートに登場する「エヌ氏」や「エフ博士」のようなものらしい。