理屈抜きに面白い!

えむえむっ! (MF文庫J)

えむえむっ! (MF文庫J)

一気に読み通した。
読んでいる最中はただただ楽しく、読み終えた後には爽快感以外に何も残らない。ある意味でライトノベルの王道*1だろう。
このような小説について、あれこれぐだぐだと感想を書くのも、あまり意味がない気がするが、「このような小説」と言うだけでは未読の人に伝わらないので、もう少し言葉を足しておこう。
これは、「家庭用ゲーム機に移植されて全年齢対象になった、元エロげーみたいな小説」だ。このたとえがよくわからない人もいるだろうが、これ以上の説明はしないので、気になるなら自分の目で確かめてほしい。
巻末の絵師のコメントを見ると、どうやら続篇がありそうな感じだ。だが、独特なキャラ設定で読ませるという手はもう使えないだろう。場に伏せられたカードは順に開かれ、残るはただ1枚きりだ。さて、次巻では再度カード配りを行うのか、それとも開かれたカードで城でも作ってみせるのか。お手並み拝見したいものだ。

*1:ただし、「史上最高のライトノベルは『南青山少女ブックセンター〈1〉 (MF文庫J)』だ」と主張する人間の言うことなので別の趣味の人は注意されたい。