ホテルのトイレについての信じられない誤解

子供の頃の旅行は家族旅行か学校の遠足ばかりで、ホテルに泊まったことはなかったので、小学生のとき「ホテルのトイレはバスと一体になっている」という話を聞いて、こんなふうに誤解してしまった。
「そうか! 便器と浴槽が兼用になってるんだ」
子供の考えることだから、さほど嫌悪感もなく、単純に凄い発想だと思った。欧米人は物事にこだわりがないのだと。
なんだか良寛和尚みたいだが、当時はもちろん良寛の名前すら知らなかった。
この誤解が解けたのは大学受験のために生まれてはじめて一人旅をしたときのことだ。当然のごとく受験には失敗した。