悪魔の降誕祭

“文学少女”と穢名の天使 (ファミ通文庫)

“文学少女”と穢名の天使 (ファミ通文庫)

心温まるクリスマスストーリー*1でありました。
いつものように陰惨で、いつものように無茶な展開で、いつものように通俗メロドラマ色が強くて、一つ一つの要素を分析していけば欠点ばかりが目につくのだが、元ネタ作品を未読だったのが幸いしたのか、今回は素直に楽しめた。
直前に読んだ『楽園ヴァイオリン』も音楽ネタで、しかも「音楽家が天才の演奏を聴いて感動のあまり○○*2する」という共通点があったので、その偶然に少し驚いた。
シリーズが長期化するようなら読み続けようかどうか迷っていたのだが、この調子だとあと数巻程度できれいにまとまりそうだ。このまま同じレベルを維持してくれれば言うことなし*3

*1:季が違っているが仕方がない。気が向いたら12月に読み直すことにしよう。

*2:薄々想像はつくと思うが、いちおう伏せ字にしておく。

*3:もちろん、もっと面白くなるならそれに越したことはない。