今日はデルヴォー、明日は若冲

今日はこれからちょっと足を伸ばして岡崎市美術博物館へ行って「シュルレアリスム展  謎をめぐる不思議な旅」を見てこようと思う。先日、日記に「JR駅から連絡しているバスはないのか!」と書いたところ、そっち方面に住んでいるとある親切な人*1が、JR岡崎駅名鉄東岡崎駅を結ぶバス路線があることを教えてくれたので、踏ん切りがついた。
せっかくだから、さらにもう一歩足を伸ばして、明日は静岡県立美術館にも行く予定だ。伊藤若冲の《樹花鳥獣図屏風》GW特別公開の最終日だ。この機会を逃すと次は1年後かもしれない。
名古屋では愛知県美術館プライスコレクション 若冲と江戸絵画展を開催していて若冲の《鳥獣花木図屏風》*2が出展されている。できれば見比べてみたいのだが、残念ながら時間に余裕がない。「若冲と江戸絵画展」は以前、東京と京都で見ているので、今回は見送ることにしよう。
こうやって予定を立ててみると、なんだか美術館巡りが趣味の人のような気分になってきた。どこで道を踏み外したのだろう? おかしいなぁ。

追記

ここをみると、「シュルレアリスム展  謎をめぐる不思議な旅」は姫路市立美術館にも巡回するようだ。なら、わざわざ交通不便なところに行く必要もない。今回は見送って、かわりに豊田市美術館ヴェネツィア絵画のきらめきを見に行くことにした。

追記の追記(2007/05/06)

豊田市は名古屋の近くだと思っていたのだが、実際に行ってみると結構時間がかかった。
ヴェネツィア絵画のきらめき」展は、ティツィアーノの「洗礼者ヨハネの首をもつサロメ」は素晴らしかったが、あとはさほど興味を惹かれる作品がなかった。さらに、この展覧会がBunkamura ザ・ミュージアムにも巡回することを知り*3かなり複雑な心境に陥った。
いや……まあ……常設展もよかったし、ミニコンサートも聴けたので、費やした交通費と時間分の価値はあったとは思うのだが……。
なお、当初の予定では行けないことになっていた愛知県美術館にも立ち寄ることができたので、「若冲と江戸絵画展」でじっくりと《鳥獣花木図屏風》を鑑賞した。今日見た《樹花鳥獣図屏風》*4と比べると、《鳥獣花木図屏風》のほうがよりグラフィックデザイン的だと思った。《樹花鳥獣図屏風》のほうがやや写実的*5だ。優劣はつけがたいが、《鳥獣花木図屏風》のほうがインパクトが強いように思う。
ついでに書いておくと、今日、静岡県立美術館に行く前に浜松市楽器博物館に立ち寄った。1時間ほど時間つぶしをするつもりだったのだが、全部見て/聴いて回ることができず、後ろ髪をひかれる思いで立ち去った。機会があれば再度訪れて、最低半日かけてじっくりと堪能したい博物館だ。

*1:かつて某ニュースサイトを運営していた人。もう復帰はしないのだろうか?

*2:こちらは偽作説もある。

*3:事前に見たこのページでは、豊田市美術館のあと、静岡県立美術館と大分市美術館に巡回することしか記載されていないが、実はそのあと、Bunkamura鳥取県立博物館にも巡回するらしい。

*4:この二作品のタイトルの違いはいったい何に由来するのだろう? 前者が動物主体、後者が植物主体というわけでもなさそうだが。

*5:といっても、あくまでも、《鳥獣花木図屏風》との比較においてそうだというだけであり、「写実的」という言葉は《樹花鳥獣図屏風》を形容するためには全くふさわしくない。