〈古典部〉シリーズ短篇集の仮題が変更されている件について

さっき、汎夢殿予定情報一覧を見ると、以前は「心あたりのある者は(仮)」だった*1のが、「雛様は帳の向こう(仮)」に変わっていた。
このシリーズの短篇は今のところ次の五篇。

また、最後のチャンスで「野性時代」に掲載されることになった作品のタイトルは「やらなければならないことなら手短に」*2であり、新しい仮題はそのいずれとも異なっている。ということは考えられる可能性は次の3つ。

既発表作品の改題
他の作品のタイトルが文であったり文の一部であったりするのに対して、「手作りチョコレート事件」だけが、いかにもタイトルらしいタイトルになっているので、これを改題して短篇集全体の調子を整えるという可能性は考えられる。しかし、この作品には別に雛祭りとは関係ないので、「雛様は帳の向こう」などというタイトルへの変更は考えにくい。
収録作とは別に設定した総タイトル
そもそも既発表作品のどれも雛祭りとは無関係であり、これも考えにくい。ただ、各作品を修正して一つの枠物語の中に放り込み、創元風連作短篇集にするのなら話は別だ。
書き下ろし新作
雑誌掲載分とは別に「雛様は帳の向こう」という短篇があり*3、それが表題作になるのだと考えるのがいちばん自然だ。もしそうだとすると、既に短篇集一冊分くらいの分量はあるはずなので、既発表作品が全部収録されないことになるのかもしれない。あるいは、少し厚めの本になるのかも。

どうせそのうち明らかになることなので、どうでもいいといえばどうでもいいことなのだが、予想をするだけならただなので、適当に思いつきを書いてみた。ついでだから、あとふたつほど予想しておこう。

そのいち
これまでの例から察するに、「雛様は帳の向こう(仮)」が出版されるのは今年の冬にずれ込むのではないか。
そのに
「帳」を「とばり」と読むのは年少の読者にはやや難しいので、出版時のタイトルはさらに変更されているのではないか。

えい。どうせ予想が当たろうが外れようが何もないのだから、もうひとつ大胆な予想をしてみよう。

そのさん
古典部〉シリーズの原点回帰ということで、短篇集はスニーカー文庫から黒背表紙*4で出るのではないか。

*1:あまりよく覚えていないが、確か2005年10月20日頃に短篇集の予告が出たときからこの仮題だったような気がする。

*2:このタイトルには「(仮)」がついていないので、決定済みということなのだろう。

*3:または、これから執筆するのかもしれない。

*4:黒歴史」ともいう。もちろん、米澤穂信にとっての黒歴史ではなく、角川書店にとっての黒歴史だ。