半年遅れで読みました

この本を買ったのは発売直後のことだ。確か、平和氏に薦められたと記憶しているが、もしかしたら別の人の薦めだったかもしれない。
その後、いろいろあって本の山に埋もれてしまい、存在すら忘れてしまっていたのだが、このたび2007年上半期ライトノベルサイト杯結果発表を機に……というわけではなくて*1、たまたま昨日部屋の掃除をしていたら見つかったので、気分転換に読んでみた。
面白かった。
面白い小説の面白さを面白く伝えるのは至難の業だし、順調に巻数を重ねているらしい*2シリーズの面白さを今さら喧伝する必要もないだろう。
いくつか気になった点がないわけではない*3が、『ミミズクと夜の王 (電撃文庫)』と同じく*4言葉遣いの瑕疵は作品全体の欠点ではないので、あまり目くじらは立てないことにしようと思う。
かつて、ライトノベルの全盛期であった前世紀には、その中心には異世界ファンタジーがあった。近年はすっかり学園もの*5の天下になってしまったが、そろそろ異世界ファンタジー復権の時期なのかもしれない。

*1:ラノサイ杯という企画があることすら忘れていた。この種のランキング企画には参加しないことにしているので、もし覚えていたとしても同じことだが。

*2:つい今さっき検索して知った。

*3:たとえば、「名を詠む」のなら「詠名」ではないのか、とか。

*4:ミミズクと夜の王』の感想はこちら

*5:『イヴは夜明けに微笑んで』も学園ものといえば学園ものだが、ここで言う学園ものは基本的に現実世界の日本を舞台にしているものを指す。