I do not like thee, Dr.Fell, said the Sparrow.

見出しには特に意味はありません。

僕は米澤穂信が嫌いである。

本屋で平積みになっているのを見るくらいであるから、人気のある作家であることは理解しているし、うちの奥さんが買ってきて薦めるので、何作か読んだが、嫌いなものは嫌いである。

このブログを読みに来る奇特な米澤穂信ファンがそんなに多いとは思っていないが、もし、これを読んでいるあなたがファンであるなら、ここから先は不愉快なことをいっぱい口走ってしまいそうなので、他のちゃんとしたファンサイトを読みに行ってください。

どんな罵詈雑言が書かれているのかとわくわくどきどきしながら続きを読んでみると、意外にもまともな米澤穂信*1になっていた。米澤ファンにこそ一読をお薦めしたい。「ユリイカ」の米澤穂信特集にもこういう視点から論じてくれる人がいればもっと楽しめただろうに。

*1:というのは言い過ぎかもしれないが、少なくとも米澤穂信論の手がかりとなる重要な論点を提示しているのは間違いないと思う。