a moll

黄昏色の詠使い」シリーズ2作目と3作目を続けて詠んだ、いや読んだ。
単純に活劇小説として楽しめた。
ただ……。
アマデウスの詩、謳え敗者の王―黄昏色の詠使い〈3〉 (富士見ファンタジア文庫)』に出てくる〈イ短調〉はさすがにちょっといかがなものか。

もともとその会合に名前は無い。だがそれを知る側の者からは、異端者の長――転じ、音楽の調性の一つである〈イ短調〉と称せられる。

うーん。一方でわざわざ「セラフィノ音語」などというものを手間をかけて作りながら、現実世界の日本語の語呂合わせをそのまま異世界に持ち込んでしまう屈託のなさはいったいなんなのだろう? 不思議だ。