ミレナリオは好評につき休止中

冬になるとまつのあちこちできらびやかな電飾が見られるようになったのは、いつの頃からだったろうか。あまりよく覚えてはいないのだけれど、たぶん10年前にはそのような風習はまだほとんどなかったと思う。それが今では商業施設や公共空間はもとより、個人の住宅までこぞってピカピカにしているのだから、さぞ電気が無駄遣いされているに違いない。
冬の電飾イベントで最もよく知られているのは神戸ルミナリエだが、かつては東京ミレナリオという紛らわしいイベントが開催されていた。「ルミナリエ」と「ミレナリオ」、まるで「クープラン」と「プーランク」のようだ。
この東京ミレナリオ冬コミの時期に重なっていたので行こうと思えば毎年でも行けたのだが、結局、1回しか行ったことがない。忘れもしない2003年12月28日のことだ。いや、忘れもしない、というのは嘘だ。ついさっきまで日付を忘れていた。
あれからもう4年。月日が流れるのははやいものだ。
ミレナリオが休止になったのは、東京駅舎復原工事のためだという。では、駅舎復元工事が終わったら再開するのかといえば、それは未定ということらしい。まあ、鉄道関係で「休止」といえばたいてい廃止だから、ミレナリオがこのまま復活しなくても不思議はない。それよりも、駅舎復原のほうが意義がある……と思ったのだが、たまたま見つけた東京駅復原(復元)反対論サイトを読むと必ずしも手放しで賞讃できることではないようだ。景観に関する問題は一筋縄ではいかないものだ。そのうち冬の電飾も日本の文化的風景として定着してしまい、「電気の無駄遣いだからやめろ」などと言えなくなるかもしれない。というか、既にそういう風潮になっているのか?
そんなことを考えているうちに眠たくなってきたので、この話題はこれでおしまい。