読み方不明

全然関係ないけれど、その昔、海野十三という作家がいた。ライトノベル系の人にはゆずはらとしゆきの『十八時の音楽浴―漆黒のアネット (ガガガ文庫)』の原作者と説明すると理解が早いかもしれない。日本SFの父とも呼ばれている人だ。この名前は「うんのじゅうざ」とも「うんのじゅうぞう」とも言われるが、どちらが正しいのかはよくわからない。この海野十三が生み出したシリーズキャラクターに名探偵(?)帆村荘六*1がいる。この名前はシャーロック・ホームズの捩りなので「ほむらしょうろく」と読むほうが自然だと思うが、「ほむらそうろく」説のほうが有力だ。
もし、海野十三が現代に蘇って、それぞれの読みを問われたらどう答えるだろうか? なんとなく「どっちでもいいよ」と言いそうな気もするのだが……。

*1:名作「俘囚」では、ある登場人物が「ああ、馬鹿、馬鹿! 帆村探偵のお馬鹿さん!」と言っている。ぜひお読み頂きたい。