本音で語ると……

「酷評ばかりのダメ書評で作家がダメージを受けたらその後の仕事に差し支えるから困る」というのも本音なら、「酷評で作家*1が潰れたところで代わりはいくらでもいるじゃないか」というのも本音だろう。
インターネットの発達によって、作者と読者の関係は従来では考えられなかったほど接近しているというのは事実だが、もはや洪水としか言いようがない出版点数の増大で個別の作品や一人一人の作家の固有性が著しく減じられているのもまた事実。この状況で本音をぶつけ合うと、非常にお寒いことになるなぁ、と思った。

*1:「作家」のかわりに「雑誌」や「出版社」でも可。