誰のために書評を書くか?

「書評」という言葉は字面だけをみれば「書物についての批評」ということになるだろうが、実際には、これから本を読もうとする人のためのブックガイドのようなものも含めていうことが多い。従って、今並べてリンクした2つの文章は必ずしもストレートに繋がるものではないことに注意。ただし、書評の中でも特に批評的性格の強いものについては、後者の意見もある程度あてはまるように思う。
他方、作者の業績を称えるための書評とか、作者を攻撃するための書評とか、そういったものも現にあるので、なかなか一般的な通則を立てることはできない。通則などなくとも、各人がきっちりと自分の立場を整理して自覚的に書評を書けばいいことなのだが、そのような整理を完全に自力で行うのは難しい。
この話題はもうちょっと追いかけてみたいと思う。