世間は厳しい

まんまんちゃん、あん。 第1巻 (バーズコミックス)

まんまんちゃん、あん。 第1巻 (バーズコミックス)

すごくインパクトのあるタイトルだ。タイトルの意味はこのへんを参照されたい。関西の言葉だというが、全然知らなかった。なんとなく京言葉のような気がする。「おまん」からの連想だが。
きづきあきら単独名義の頃は青春の痛さがテーマになっていることが多かったが、最近は個人の自意識とかコンプレックスなどのメンタルな要素よりも、社会のルールやしきたりと個人との軋轢を扱うことが増えているように思う。今はなきぺんぎん書房時代と比べると絵柄もずいぶん変わったし、作者名を伏せて読まされたら同じ作者の作品だと気がつかないかもしれない。
絵柄はどちらかといえば昔のほうが個性があってよかった*1が、作風はいまのほうが好きだ。このままどんどんこの路線を突き進んでいって、星里もちるのようなマンガを描いてもらいたいと思う。

*1:癖がある、ともいえる。今のほうが一般受けするのは間違いない。