高速鉄道

一昨日書いた図書館と博物館と大阪高速鉄道

大阪高速鉄道といっても「はて、そんな鉄道あったっけ?」という人のほうが多いだろうが、これは大阪モノレールのことだ。」 連想できないのは、そもそも高速じゃないからだろうっていうw

というブクマコメントがつけられていた。
言われてみれば、モノレールは決して高速な鉄道ではない。泉北高速鉄道神戸高速鉄道もあまり高速ではないように思うが、それらに比べてもずっと低速だ。なんでこんな社名にしたのだろう?
雑学ネタの豊富なウィキペディアで調べてみると、こんな記述があった。

日本では当初、都市交通の整備の際、地下鉄やモノレール、新交通システム路面電車より「高速」な交通機関という定義づけをしたことから、運営事業体が「高速鉄道」を名乗るケースがあった。法的にも都市計画法では都市施設の一つとしてこれらを「都市高速鉄道」と称している。(ex.帝都高速度交通営団(現:東京地下鉄)、東葉高速鉄道、東京臨海高速鉄道埼玉高速鉄道横浜高速鉄道名古屋臨海高速鉄道大阪高速鉄道神戸高速鉄道北九州高速鉄道など)。

つまり、都市高速鉄道とは、「路面電車に比べれば高速だよ」ということだ。まあ、そりゃそうだろうが。
都市計画法では、第11条第1項で一度だけ「都市高速鉄道」という文言が用いられている。都市計画法施行令にも都市計画法施行規則にも定義はなかったが、別のところでこんな説明を見つけた。

大都市圏内の民鉄、地下鉄、JRなどの総称として用いられる言葉ですが、元々は密集する路面交通を緩和するための鉄道を意味しました。言いかえれば、都市高速鉄道は、自動車や路面電車などによる輸送が大都市部での移動需要をまかない切れず誕生したもので、東京、ロンドン、ニューヨークの地下鉄などがそれにあたります。

しかし、東京、名古屋、大阪などの都市圏が拡大し、郊外に住宅、人口のドーナツ化現象が起こると、都市高速鉄道は都市部の輸送に加え、都心、副都心と郊外の住宅地や衛星都市をつなぐ鉄道という性格が強くなりました。

現在の都市民鉄は、郊外から都心、副都心に入り、さらに相互乗り入れの増加で、再び郊外に伸びていくという路線、運行形態に発展しており、大都市圏の大動脈となっています。

路面電車の代替輸送機関として発達した地下鉄なら、路面電車と比べて「高速」というのはわかるが、もともと路面電車が走っていなかった郊外に建設されたモノレールまで路面電車とスピードを比べるのはどうだろう?