生物多様性基本法に関するメモ

 多種多様な生物で構成される豊かな自然は、私たち人間の生活の欠くことのできないものです。しかし、一方私たちは日々の生活の中で利便性を求めるあまり、その基盤というべき自然をないがしろにしてきました。その結果としてさまざまな種が絶滅の危機にさらされ、生態系が極端にバランスをくずし、農林業被害等の野生動物と人間との軋轢も生まれています。

 私たちはその反省のもと、「共生」の理念に基づき、野生生物を保護し、新たな関係を構築するための「野生生物保護基本法」を構想しました。本法は、生物多様性条約における野生生物保護の方針を国内法で担保するもので、以下の4つの柱に基づいて構成されています。

1999年4月の鳥獣保護法改正の審議に際して、民主党は、この改正は農林業被害の防止を駆除に依存しすぎており、また、森林等の生息地の復元を積極的に進め、問題の抜本的解決を目指すといった視点が不十分であると主張した。

そこで、民主党は、野生鳥獣による農林業被害が急激に増加する一方、一部の鳥獣種は数が著しく減少している状況を直視し、「ヒトと野生生物の共生」という理念とそのための手段を明確に制度化すべきという前提の下、野生生物関連の法体系を抜本的に見直し、「野生生物保護法(仮称)」の早急な策定を目指すこととし、精力的に議論を重ねてきた。

このような経緯の下、2007年1月に発表した「民主党政策INDEX2007」において、「民主党は、急速に失われつつある生物多様性の危機を認識し、生物多様性保護のための『野生生物保護基本法(仮称)』の制定をめざします。」と公約した。

2007年3月、新たに設置した環境部門会議生物多様性対策小委員会において、生物多様性に対応しうる「野生生物関連の法体系」を抜本的に見直し、「野生生物保護法(仮称)」を改め、「野生生物保護基本法(仮称)」の策定の作業を進めることを決定したところである。

項目 内容
衆議院議案受理年月日 平成20年 4月10日
衆議院審査終了年月日/衆議院審査結果 平成20年 5月20日/撤回

項目 内容
衆議院議案受理年月日 平成20年 5月20日
衆議院審査終了年月日/衆議院審査結果 平成20年 5月22日/可決