牛皮は白いか浅黒いか

大福やまんじゅうなどに使われる食材の牛皮(ぎゅうひ)について、生産過程で不必要に動物を虐待している疑いがあるとして、一部団体が製菓業界に改善を求めている。展開次第によっては、牛皮と切っても切れない関係の和菓子製造に大きな影響が出ることもありそうだ。

漢字で牛皮や牛肥とも表記するが、これは古い時代の求肥がもち米の玄米を用いて作られたために色が浅黒く、牛の皮に似ていた為と言われる。日本では獣食を忌む傾向が強かったため、後に求肥の字を当てたとされる。

求肥(ぎゅうひ)
白玉粉に砂糖と水を加えて加熱しながら練ったもの。。牛のなめし皮のように白いことから、昔は「牛皮」と書いていた。透き通るような白さ、羽二重のようなやわらかさと餅のような弾力を兼ねそなえた生菓子には欠かせない重要な生地。