読み解くのに苦労が伴うある種の文章

主治医でも上司でも親でも恋人でも知人でもない、全然関係の無いところに住んでるシロクマ一匹に許してもらうことになんの意味があるのよ。そらいくらでも許せるって。彼には関係ないことだもん。

なぜ、ここにシロクマが出てくるのだろう? そりゃ、シロクマが住んでいるのは北極圏だから「全然関係の無いところ」ではあるだろうが、それなら別にペンギンでもよかったはずだ。ちなみにペンギンは南極圏だけでなく赤道直下にも住んでいます。
なんとなく違和感を覚えつつも、特に興味のある話題ではないので、まあいいかと思っていったんは通り過ぎたのだが、その後別のサイトでシロクマの屑籠(汎適所属)に言及しているのを見かけて、ああそういえばこういうのもあったと思い出した。ふだん定期巡回していないので、すぐに連想しなかったのだ。
あたりをつければ後は簡単で、“他者”からの逃走、としてのキャラクター消費 - シロクマの屑籠(汎適所属)に対するコメントなのは一目瞭然だ。ああ、すっきりした。
でも、これはやっぱり言及先を明示してもらいたかったなぁ。いや、わざと遠回しな言い方でほのめかすという文章技巧そのものを認めないということではなくて、実際、「一本足の蛸」でも多用している手法なのだけれど、当該の文章は「わかってくれる人だけわかってください」というスタンスではなくて、見出しにも「気付いてない人がいるなら気付いて欲しいなあ」とあるくらいなのだから、なるべく多くの人に気づいてもらえるような書き方をするほうが適切だと思ったから。