一迅社文庫2008年12月刊行全3冊の感想
はじめに
一迅社文庫の今月分は比較的読みやすい作品がおおかったので、年越し前に読み終えることができた。せっかくだから感想文も年内に書いておきたい。時間がないので簡単に。
かんなぎ 〜校内ケガレ浄化合宿〜
かんなぎ ~校内ケガレ浄化合宿~ (一迅社文庫 た 1-1)
- 作者: 竹井 10日,武梨えり,桐野霞
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2008/12/20
- メディア: 文庫
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ANGEL+DIVE (3) .LOVENDER
ANGEL+DIVE (3) .LOVENDER (一迅社文庫)
- 作者: 十文字青,青稀シン
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2008/12/20
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3巻はまさかの純愛ストーリー展開で既刊にも増してテンポが遅くなり、病弱な美少女とプレイボーイのピュアな恋愛がこれでもかこれでもかとねっとりと描かれる。客観的にみれば、どう考えても冗長なのだが、本筋よりもそっちのほうが面白かった。かの葉山響氏の言葉を借りれば「困ったことに面白い」*21冊。
他人には薦められないが、一迅社文庫コンプリートという目標を抜きにしても続きは読みたいと思う。
銀世界と風の少女
- 作者: 松山剛,かぼちゃ
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2008/12/20
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さあ蟹だ!
と書いてある。
てっきり色モノかと思って読んだが、意外にも真っ当な異世界ファンタジー*3だった。
作中には地雷がごろごろと埋まっているが、『銀世界と風の少女』そのものは地雷ではない。
おわりに
今年発売の一迅社文庫は合計28冊。創刊時の7点同時刊行を除けば毎月3冊のペースだったので全冊読破も可能だったが、来年はぼちぼち刊行点数が増えてくるそうなので、正直言って読むのが辛くなってきた。『死神のキョウ』クラスの作品ばかりなら、月10冊でも平気なんだけどねぇ。
そんなこんなで次回に続く。
前月までの感想文
*1:少なくとも公式サイトではそういう扱いになっている。
*2:ただし、葉山氏が『ANGEL+DIVE』を読んでいるという話を聞いたことはないし、仮に氏が読んだとしても「困ったことに面白い」とはコメントしないだろうと思う。
*3:異世界考証にややぬるいところがあるが、『とある飛空士への追憶』ほどではないので、『飛空士』を読んで気にならなかった人なら心配無用。