ウィルタ
「日本に住む少数民族といえばオロッコが思い浮かぶけれど、ウィルタやニヴフという民族は知らないなぁ」と思って調べてみると、そのオロッコがまさにウィルタだった*1。
ウィルタ (UILTA, Orok) 民族は、樺太(中部以北)の先住民族で、ツングース系である。アイヌからはオロッコ (Orokko) と呼ばれた。本来の言語はツングース諸語の系統であるウィルタ語である。樺太では中部・北部に暮らし、シベリアのツングース系諸族と交流をもったほか、樺太中部のニヴフ、南部のアイヌとも交易をしていたらしい。2002年の国勢調査によると、346人がオホーツク海沿岸の樺太北部および南部の敷香町(ポロナイスク)近郊に居住している。
ウィルタ協会という団体が存在することも初めて知った。
ウィルタとは、サハリンに暮らす先住民族の民族名で、かつて日本人はオロッコと呼んでいたこともありました。この「オロッコ」という民族呼称は蔑称です。
わたしたちは、いま、戦前日本領であったサハリン(樺太)に古くから暮らしてきたウィルタやニブフ(かつてギリヤークと呼ばれた)、アイヌなど北方先住少数民族の人権と文化を守る運動を展開しています。
この活動のはじまりは1975年。戦後、サハリンから日本に移住を余儀なくされたウィルタなどの復権運動を支援することが活動の原点となりました。
おお、「オロッコ」は蔑称だったのか! 気をつけなければ。