LRT! LRT!

静岡文化芸術大学浜松市中区)の教授や市民でつくる「都市交通デザイン研究会」(浜松市南区東若林町)は、次世代路面電車(LRT)の導入を柱とする浜松型新交通システム案をまとめた。【略】

同会の川口宗敏会長は「浜松市の交通は自家用車が主となっており、バスや電車を利用する人が少ない」と説明。バスの年間利用者は30年前と比べ、延べ4540万人減少しているという。【略】

川口会長は「7年後には団塊の世代が70歳を迎える。車の運転ができなくなれば、交通は破綻(はたん)する」と指摘する。【略】

だが、懸念されるのは計画実現にかかる費用だ。試算ではLRTの導入だけで850億円が必要で、国の支援を受けても経費の半分は市が負担することになる。川口会長は「なぜこの苦しい時期に、という指摘もあるだろうが、それでもやらなければならない。バスだけでは必ず限界がくる」と訴えている。【略】

最後の段落で述べられているバスの「限界」というのが何のことなのかが気になる。バスの輸送力の限界だと考えるのがもっとも自然だが、前段ではバスの利用者が減少していると書かれているから変だ。これまでは減少傾向にあったが、今後、団塊の世代が車の運転ができなくなってバスにシフトしたら輸送力がパンクするというストーリーなのか。でも、自家用車使用が減ればその分道路容量に余裕が増すわけだから、バスを増便できるのではないだろうか。
あるいは、バスの「限界」は輸送力とは別のところにあるのかもしれないが、それがどのようなものなのか想像もつかない。今日、発表会があるそうなのでできれば参加したいが、残念ながら仕事が忙しすぎて浜松まで行く余裕がない。無念。
ところで、2階建てLRTはどうなったのだろう?