歴史人口学

ふだん行かない書店で文春新書のフェアをやっていて、こんな本が平積みになっていた。

歴史人口学で見た日本 (文春新書)

歴史人口学で見た日本 (文春新書)

10年前に出た本だ。当時は今より読書意欲も書籍購入意欲もずっと高かったので、この本を見かけたらタイトル買いしていたかもしれないが、今この本を買っても読めるかどうかわからないので、とりあえず今日のところは見送った。
歴史人口学とは直接関係がないが、以前こんなシンポジウムが開催された。

趣旨: 保全生態学は野生生物の保全のための学問であるが,同じく生物であるヒトにも応用可能であろう.日本人の人口統計学的パラメータは絶滅危惧種なみである.都道府県単位の統計では,人口密度が高いと合計出生率が低く,現象としては有意な密度効果が検出される.特に都市では生物としてのヒトの生活環をうまく全うできていないことを意味しているのかもしれない.そこで保全生態学の立場から日本の人口問題を考えてみたい.

この路線を進めていけば、「保全人口学」とでも呼ぶべき学問分野の可能性が開けてくるのではないかと思うが、今のところ少なくともそのような名称の学問はないようだ。