ミステリファン向け(?)時代小説
- 作者: 田牧大和
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/09/28
- メディア: 文庫
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美貌の天才錠前師が殺しのからくりを解く。
私に開けられぬ錠などない。
本を手に取り、解説(末國善己)を読んでますますしびれた。これを読んで心を動かされなかったら、あなたはミステリとは一生無縁な人だろう。
というわけで、『緋色からくり』を買って、一気に読んでみた。
再度、解説を読み返してみた。
いや、本当にうまいなぁ、この解説。
最後には、こう書かれている。
さて、緋名とそのファミリーの活躍は、続篇の『数えからくり』に受け継がれている。この作品は、数え唄が事件解決の手掛りになったり、座敷牢を舞台にした密室トリックが出てきたりと、横溝正史『悪魔の手鞠唄』や『獄門島』へのリスペクトもある本格ミステリーになっている。本書を手にとったことを機に、是非、続篇も読んでいただきたい。
これは、是非読まずばなるまい。
- 作者: 田牧大和
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/10
- メディア: 単行本
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現物にあたって確かめたわけではないが、たぶんこの単行本には解説がついてはいないだろう。
文庫化して、その解説を読んでからだ。
ああ、それが待ち遠しい。