葦原中国の台湾についての認識

埼玉県立浦和図書館(さいたま市浦和区)など多くの公立図書館で、台湾に関連する書籍が「中国」と表示された書架のスペースに並べられている問題で、県教育局が浦和、熊谷、久喜の県立図書館で新たに「台湾」という分類表示を導入することが13日、分かった。

台湾の本を「中国」と表記したスペースに並べることは、「日本十進分類法」という図書分類法に従ったものだが、政府は台湾を中国の領土の一部とは認識しておらず、識者は「台湾が中国領だという誤解を招き、親日家の多い台湾人に失礼」と批判している。

図書館の分類表示についてはあまり関心はないのだが、「政府は台湾を中国の領土の一部とは認識しておらず」という一節が気になったので、外務省ホームページを見ると、こんなことが書いてあった。

日台関係は1972年の日中共同声明のとおり、非政府間の実務関係として維持されている。

で、日中共同声明をみると、

中華人民共和国政府は、台湾が中華人民共和国の領土の不可分の一部であることを重ねて表明する。日本国政府は、この中華人民共和国政府の立場を十分理解し、尊重し、ポツダム宣言第八項に基づく立場を堅持する。

中国側は台湾が中国領だと主張し、日本側はそれを理解・尊重すると書かれているが、さて、これはどういう意味だろうか? ついでにポツダム宣言もみたが、あまり理解の助けにはならなかった。
もしかしたら、政府が別のところでより明確な公式見解を出しているのかもしれないので、知っている人は教えてください。