知られざる日本最大の「パンダの町」

仙台にパンダはいらない!デモ行進のお知らせ : 仙台にパンダはいらない仙台市民と宮城県民の会 | アジア自由民主連帯協議会という文章を読んだ。一読して「おやっ?」と思うのはここだ。

東北大学雨宮キャンパスなど、仙台市の中心部で中国領事館を新たに建設する可能性が仙台市議会でも指摘されており、事実、過去にも中国領事館建設の陳情書が提出され、長町に中華街構想が浮上したこともあります。今後、中国からのパンダの貸与とセットで、中国領事館建設の話が具体化する可能性があります。

領事館は大使館同様の機能を有する、数万人規模の中国人の移住を可能とするものです。そして、領事館の敷地内は治外法権が適用されます。現在仙台が必要としているのは住民の雇用の拡大や地元経済の活性化であり、外国人の移住でないことは、言うまでもありません。

いろいろツッコミどころがある文章だ。でもブクマでも言及されているので、ここはスルーして別のところを見てみよう。

奥山恵美子仙台市長や仙台市当局や一部の議員らは、東京都の恩賜上野動物園や神戸市の王子動物公園の例をあげ、仙台の八木山動物公園も同様の来客増と経済効果が期待できると語られます。しかし、日本最大の都市の東京や、日本第二の都市大阪に隣接する神戸では、仙台の参考には決してなりません。「パンダのまち仙台」をPRし、パンダのグッズを販売し、観光客の大量増を期待することが賢明なのかそうでないのかは、誰が考えても同じだと思います。

仙台市長その他の人々の発言をチェックしていないので、実際にはどういう言い方だったのかはわからないが、ここだけをみると日本には上野動物園王子動物園にしかパンダがいないかのような印象を受ける。実はこれら二つの動物園以外にもう一箇所、パンダを飼育している施設があり、そこには現在8頭のパンダがいる。誤解しないように言っておくが、レッサーパンダではなく、ジャイアントパンダだ。もちろん中に人が入っているわけではない。
そして、そのパンダ飼育施設のある町では地域をあげてパンダを客寄せパンダとして活用しようと頑張っているのだが、上の文章では全くそのことに触れられていないのが悲しい。まあ、仙台とは地理的条件が違いすぎるので、東京や神戸以上に参考にならない事例ではあるのだが……。