『ボトルネック』を読み解く試みのための無用なメモ
- 作者: 米澤穂信
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/08/30
- メディア: 単行本
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予想以上にぎをらむ氏が苦戦しているようなので、こそっと助言、というか茶々。
「行きて帰りし物語」という類型に当てはめて『ボトルネック』を読み解こうとするなら、どうしても見逃せないキーアイテムがある。それは往復きっぷ*1である。主人公は金沢駅で芦原温泉駅までの往復きっぷを買い、帰りのきっぷを財布に入れたまま別世界の金沢へと飛ばされる。ここに何か哲学的な意味があるのではないかと考えられる*2。
ちなみに、作中の往復きっぷには次のような特徴がある。