ラノベ専の行き着く先は?

いいか悪いかは別として、世の中どんな分野でも日増しに情報量がふえ、複雑化していっている。百科全書の時代はもはや遠い過去だ。大衆文化に限っても、全体に通じている人はもういない。サブカルチャーオタク文化、と領域を絞っていっても、当該領域をすべて見通している人などほとんど無に等しい。
そんな御時世だから、ライトノベル専門の読者が非ライトノベルに目を向けないとしても何も驚くべきことはない。もしかするとラノベ専の視野の狭さを非難する人もいるかもしれないが、いいも悪いもない。蛸壺化は世の流れだ。止めようがない。
ただ、ふと考えてみる。今の流れがこのまま加速していけばどうなるだろうか、と。毎年新規レーベルが立ち上げられて、刊行点数もどんどん増えている。市場は無限ではないから、当然、打ち切りになるシリーズや市場から撤退するレーベルも多いが、その屍を踏み越えてさらに多くのラノベが生まれてくる。そのうちラノベにも初回限定版が出てくるだろうし、もしかしたら無料配布のラノベも出るかもしれない。さて、そうなったときに、ラノベ専は単なるラノベ専のままでいられるのだろうか? 富士ミス専とか学園異能専とか日日日専とか、そういった亜種変種に分化して、数年後にはラノベ専は絶滅危惧種になっているのではないか。
それが悪いといっているのではない。いいも悪いもない。蛸壺化は世の流れだ。止めようがない。
しかし……。
……ああ、日付が変わってしまった。全然まとまっていないけど、これでおしまいにする。