この世に新しいアイディアなどない

ワナビー向け小説創作講座の講師をやっている人から聞いた話。
冬虫夏草というテーマを与えて小説のプロットを考える課題を出すと、十中八九、人体から栄養を吸収して成長する植物を扱った怪談を提出する」
確かに、「冬人夏草」で検索すると、千件以上ヒットするから、誰でも考えることは同じようだ。
では、逆ならどうか。「冬虫夏人」だ。調べてみると、こんな小説があったが、言葉は同じでも意味が違う。ここでいう「冬虫夏人」は冬の虫の死骸に寄生して成長する人間のことだからだ。もしかしたらまだ誰も使っていないアイディアかもしれない。もしそうだとしてもアイディア料はいらないので、我こそはと思う人はぜひこれで小説を書いていただきたい。
もちろん、作品の出来映えについては保証しないが。