芸術と政治

道路整備への啓発ミュージカルを上演するのに道路特定財源から5億円使ったという話。
記事の中ではミュージカルのタイトルや劇団名などは書かれていないが、これは劇団ふるさときゃらばんの「みちぶしん」のことだと思われる。道路行政改革プロジェクト「未知普請」ホームページロゴマークと同じものが貼られているので、まず間違いないだろう。
「みちぶしん」そのものを鑑賞したことはないが、以前、このミュージカルに言及したことがある。

みちぶしんというミュージカルがある。粗筋紹介をみると、鉄道を悪者にしているような感じがして、ちょっとムッとするのだが、実際にはどういう扱いになっているのだろうか?

原文ではリンク切れしているので、インターネットアーカイブのログにリンク。レイアウトは異なるがここと内容は同じ。
2年半前の自分が何を考えて「なんとなくプルトくん」などという見出しをつけたのか、今ではもう思い出すこともできないが、あまり愉快な気分ではなかったのだろうと想像することはできる。まるで他人事だが。
今回の記事に「芸術と政治」という大仰な見出しをつけたのは、このあたりの話題と関連づけて考察してみようと思ったからだが、いざ書き始めるとうまくまとまらなかったので、やめることにした。2年半くらいねかせれば、ちょっとは考えが煮詰まるかもしれない。

追記

プルトくん」ではなく「プルト君」のほうが正しいようだ。

追記の追記

この記事に国土交通省丸抱えの芸術とは? - 社民党躍進を祈るブログというページからリンクが張られていたので見に行ったのだが、こんな紹介*1をされていた。

ミュージカル「みちぶしん」に関連するブログからいろいろな意見をご紹介します。

【略】

芸術と政治 (一本足の蛸 2008/2/16)

今回の記事に「芸術と政治」という大仰な見出しをつけたのは、このあたりの話題と関連づけて考察してみようと思ったからだが、いざ書き始めるとうまくまとまらなかったので、やめることにした。2年半くらいねかせれば、ちょっとは考えが煮詰まるかもしれない。

や、なぜここを引用しますか。
ところで、上記ページでは紹介されていないが、この話題について鉄道趣味系からアプローチした道路特定財源5億円を使った国交相謹製のミュージカル「みちぶしん」。その敵となったのはJR中央本線。 - とれいん工房の汽車旅12ヵ月はなかなか興味深かった。

追記の追記の追記

「道」の「技」と「未知普請」【PDF】に次のような一節があった。

 「未知普請」は「未知(みち)」と「普請(ぶしん)」とからなりますが、この「普請」は音読みで「あまねくこう」と読みます。今日では土木建築一般をさす言葉として理解されてもいますが、元々は、大勢にお願いする、という含意であり、この列島に800年以上続く言葉です。
【略】
 公共性について、言い換えれば「私」の自由と「公」の秩序とをいかに均衡、調和させていくかという普遍的課題について、日本から世界に発するにたる価値を志向するのなら、それは私たちの歴史や風土の帰結として発せられるべきものでしょう。「普請」という言葉にはこの列島に結晶してきた公共性についての知恵が見出せると思われます。その意味では「普請」は「BUSHIN」という世界性をも持ちうるのではないでしょうか。

「普請」は単独では「ふしん」と読む。連濁を知らなかったのだろうか?
この文書では語源や字義の解釈をあれこれやっていて、言葉への関心の強さがうかがわれるのだが……。

*1:タグは適宜改変した。レイアウトも原文のままではない。