白鷺城より13.5m高い白鳥城

昨日書いたとおり、姫路菓子博2008太陽公園に行ってきた。
菓子博については特に書くべきことはない。太陽公園についてのみ語ることにしよう。
今回、太陽公園を再訪したのは、現在工事中の白鳥城の状況を見たいと思ったからだ。白鳥城は来年春に完成予定だそうだからそれまで待ってもいいのだが、菓子博のついでに工事現場を見物してみるのも悪くはない。
「白鳥城」というのはドイツのノイシュヴァンシュタイン城の異称なので、姫路の白鳥城はそれにちなんだものなのだろうと思っていたが、建設地付近の地名が「白鳥」*1なので、そこからとったのかもしれない。さらに、姫路城の異称「白鷺城」と並ぶ城、という意味合いも込められているのではないかとも考えられる。なお、「白鳥城」は登録商標だそうだ。
完成したら、麓から城までモノレールで結ぶことになっているらしい。公式サイトのイメージ図ではわかりにくいが、現地でもらってきたチラシには国見の森公園のモノレールの写真が掲載されていた。同型機種を設置するそうだ。遊覧鉄道マニアは要チェック。
白鳥城の工事現場を下から眺めてから、太陽公園の中に入った。一度訪れたことがあるので驚きはしなかったが、空間がねじくれたような異様な雰囲気は十分堪能することができた。また、いくつか前回*2はなかった石像が加わっていた。太陽公園は今なお進化し続けているようだ。
園内の食堂*3でうどんを食べて、その隣のパン屋*4で焼きたてのパンを買って正面玄関に戻ると、数人の人々が何か立ち話をしていた。聞くともなしに話を聞けば、白鳥城の建設費用が30億円とか言っている。「理事長」と呼ばれていたので、もしやと思って声をかけると、太陽公園を作った張本人、社会福祉法人 愛光社会福祉事業協会理事長の門口堅蔵氏その人だった*5
立ち話だったし、これから何か予定があるふうだったのであまり突っ込んだ話はきけなかったが、白鳥城下にヨーロッパ風の住宅を建設予定で用地買収もすませている、とか、それが終わったら太陽公園の中にあるお寺の上にもうひとつ寺を建てる予定だとか、そういった将来構想を伺うことができた。
いったい、どこからそんなお金が沸いてくるのか不思議だったが、さすがにそんなことを訊くわけにもいかなかった。福祉事業で金儲けをしたとは考えにくいので、たぶん別分野で成功した実業家なのだろうが、帰ってから「門口堅蔵」で検索してみても本業(?)はわからなかった。Fourth-Moon's Weblog: 太陽公園の秘密というページをみると公費がつぎ込まれているのではないかと想像している。同じことは考えないでもなかったが、公的補助を受けて作られた施設には監査が入るので、あそこまで野放図なことはできないのではないか、とも思う。うまく説明はできないのだが、日本中あちこちにある税金の無駄遣いで作られたハコものとは雰囲気が違っているような気がする。
真相は謎のままだが、そのうち誰かが明らかにしてくれることを期待したい。

*1:近くには山陽自動車道の白鳥パーキングエリアがある。これは「しらとり」だが、白鳥城のほうは「はくちょう」だ。

*2:2年前の2月。むちゃくちゃ寒い時期だった……。

*3:アポロン」という名前の店だった。なぜアポロンかというと、太陽神だから。

*4:「ざ・ぱんや」という店。「アポロン」のひねりに比べるとストレートだ。

*5:ええと、この日記では人に会った話は書かないことにしているが、今回は例外とします。別に文句を言う人はいないと思いますが、いちおう念のため。