今日買った本の話

夕陽の梨―五代英雄伝

夕陽の梨―五代英雄伝

仁木英之の新刊が出ているらしいということは本人の日記で知ったが、連休前後に行きつけの書店数店を訪れたものの発見することができなかった。
どこの書店でも『僕僕先生』は置いてある。これは日本ファンタジーノベル大賞受賞作で、よく売れているようだが、それにしても一昨年の本だ。どうして先月出たばかりの新刊がないのか? それが不思議だった。
そんなある日、というか今日のことだが、ふだんはあまり行かない書店を訪れると、コンピュータで店内在庫を検索できるシステムが導入されていたので、作者名で検索してみると、「在庫あり」と表示された。所在する棚番号を控えて探してみると、文芸書新刊コーナーではなく、別の棚に置いてあった。そう、時代小説コーナーに『夕陽の梨』は置かれていたのだ。
意外な盲点だった。
なるほど、確かに『夕陽の梨』は時代小説だ。しかし、『僕僕先生』も時代小説に違いはないのだが、そっちはたいてい一般文芸の棚に置かれている。『僕僕先生』の版元は新潮社で『夕陽の梨』の版元は学習研究社だから別会社ではあるのだが、同じ版型で似た雰囲気の装幀に仕上げ、オビには「『僕僕先生』の原点がここにある!」と書いてあるくらいなのだから、『僕僕先生』の隣に並べられることを期待しているに違いないのに、えらく不親切な配置だことよ、と思いつつ『夕陽の梨』をレジへと持って行った。
いま『狼と香辛料VIII』を読み終かけたところなので、これを読み終えたら次に『夕陽の梨』に取りかかる予定だ。気分次第では、『狼と香辛料』を読むのを中断して、先に『夕陽の梨』を読むことになるかもしれない。あるいは、どちらでもなく別の本にするかも。
そういえば、今日、もう一冊『絞首人の手伝い』も買ってきているのだった。うーん、積ん読になりそう。