冷熱エネルギー

昨日、ここで、「氷や雪のエネルギー」という言い回しに違和感を表明したところ、ブクマコメントで「冷熱」ないし「冷熱エネルギー」という言葉があることを教えてもらった。
ジェットコースターの走行を例にとれば、高いところではスピードは遅く、低いところではスピードが速い。これは位置エネルギーと運動エネルギーが相互に変化するからだ、と中学校の理科で教わった。
同様に考えると、電気冷蔵庫で氷を作ると、電気エネルギーが冷熱エネルギーに変化し、氷が溶けると電気が発生して冷熱エネルギーが電気エネルギーに変化する、ということなのだろうか? いや、さすがにそれはないか。
しかし、エネルギー保存の法則というのがあるのだから、氷や雪がもつ冷熱エネルギーは、それらが溶けても消えてなくなるわけではないはずだ。でも、氷や雪が溶けても、それでものが動き出すわけでもなく、滋養が増すわけでもない。周囲にあるものを冷やして冷熱エネルギーが拡散する、ということなのか。でも、温度が下がるということは熱エネルギーが減るということではないのか?
熱湯の中に氷を入れると、湯がもつ熱エネルギーと氷がもつ冷熱エネルギーの両方が少なくなるのではないかと思うが、そうするとエネルギー保存の法則が崩れてしまうのでは???
んー、「四次元とは、縦、横、高さ、低さのことだ」という主張*1に似ているような気がする。

*1:確か筒井康隆がどこかで書いていたように記憶しているが、出典は忘れた。