大阪府立弥生文化博物館の平成20年度夏季企画展は「鉄道発掘物語」

最近、夏になると鉄道ネタの展覧会が開催されることが多いので、それ自体は特に驚くべきことではないのだが、大阪府立弥生文化博物館という古代史系の博物館で鉄道発掘物語などという展覧会が開催されるというのはちょっと意外だった。
「夏季企画展」と銘打ちながら開催期間が8月23日から10月19日までというのはちょっと変な気もするが、橋下府政のもとで大いに揺れ動いている*1館なので、そのあたりの事情によるものなのだろう。
それにしても驚いたのが、これだ。

今回の展示では、大阪府下の「掘り出された鉄道」を紹介し、日本の近代化に鉄道が果たした役割を垣間見たいと思います。また、出土品のみならず、関係諸機関の協力を得て、 弁当の掛紙からおもちゃに至るまでの身近な品々や歌山電鐵貴志駅の「駅長たま」を紹介するコーナーを設け、鉄道をめぐる今と昔の物語を紡いでみたいと思います。

引用文中の「歌山電鐵」というのは「和」が脱落しているが、和歌山電鐵のこと。言うまでもなく、大阪府下の鉄道ではないし、サイトミュージアムの誇りを捨てたかのような「駅長たま」写真パネル展には涙を誘われる。
橋下改革に抗して頑張れば頑張るほど、橋下的にならざるを得ないという皮肉。ああ、みんな善意で舗装された道を歩んでいくんだなぁ。