バズ

もうそろそろ、この手の特定のサイトやイベント、企画をちょこっとかくだけのお手軽バズにスルーカを発揮する時期に来ているんじゃないかな?

これ、最初読んだとき、「お手軽バズ」の意味がわからなくて、「お手軽ビズ」の間違いかと思った。「ビズ」は「クールビズ」とかの「ビズ」で、「ビジネス」の俗語。「商品の質を高める努力を怠り、質の低い商品を安直な方法で売り込むビジネス手法」と解釈して読んでもそれなりに意味が通るので。
でも、

これは今回がたまたま際立っているだけで、特定の個人サイトや、個人運営のイベント等の名前を出すことで話題になることを図るお手軽バズ全般だけでなく、ワナビジネスとのかかわり方、あるいは醜悪祭商法なんかにも同じことがいえるとは思う。

これを読んで「さすがに同じ書き間違いを2回続けてすることはないよなぁ」と考えを改めた。それに、ここでは「お手軽バズ」は「ワナビジネス」や「醜悪祭商法」などと並置されているけれど、後二者を包含するものとして挙げられているわけではない。だから、先の解釈ではちょっと具合が悪い。
で、調べてみると……なるほど。

「バズ」は「蜂がぶんぶんと飛ぶ音」という意味で、人の口から口へと伝えていくマーケティング手法のこと。いわゆる口コミではあるが、従来の口コミ手法と異なる点は、販売ターゲットを明確にし(若者一般ではなく、勉強に一生懸命の高校生とか、クラブで遊んでいる大学生といった、細分化されたターゲットグループ)、そのグループに影響力のある「人物」(情報発信人)と蜂集団(情報伝達人)の選定である。

言葉について調べるのは面白いもので、つい本題を忘れてしまう。
本当は「『社会調査としてのラノサイ杯』と『消費者運動としてのラノサイ杯』」というテーマで論じようと思っていたことがあったのだけど、すっかり夜も更けたので今回はこれでおしまい。そして、「次回」があるとは限らないのであった、毎度の事ながら。